スタートアップと不確実性

スタートアップには不確実性がつきものである。それは未だ市場がないところに新たな顧客インサイトとソリューションを定義して100%うまくいくか分からない状態(不確実性リスク)をトレードオフに大きなリターンを得ようとする組織体であるから。その点では「不確実性を最小化してリスクをなくすところと、最小化できないのでリスクを取るところ」を明確に線引きすることが重要だと思う。特に「世の中にすでにプラクティス・ナレッジが存在するところ」はできる限り組織の中に集めることで遠回りのない経営・意思決定ができるようにすることが大きな経営努力の一つである。その中で「スタートアップとアドバイザー」の関係は切っても切れない関係であり、経験豊富かつ有能なアドバイザーを組織に迎え入れ不足するナレッジ・経験を補完しながら最短での成長を目指していくことが必要。他方で**「不確実性を最小化できないのでリスクを取るところ」に関しては独自の顧客インサイトからのUX構想や事業や会社のミッション、マーケット選定などがそれにあたると思う。逆にそれ以外の取るべきリスク不確実性はあるのか?あれば知りたい。突き詰めればリスク・不確実性の代名詞のようなファイナンスでさえも資本コストや適切な投資家DD、ダウンラウンドにならないようなバリュエーション設定(ここは次のラウンドにいける可能性は不確実なので一定不確実性あるが事業計画の予実も経営力やナレッジに依存するので本来コントローラブルであるべき)、信託SOの活用など世の中に溢れている知見を元に適切な意思決定をしていく努力をするべきだなと思う。要は何を言いたいかというと、「集められるナレッジとナレッジに基づく最適解はチーム・座組み(特にアドバイザーとの関係)で高い水準で解決し、不確実性が高い事象に対して&1wayじゃない事象に組織のエネルギーとリソースが集中するようにするべきだなと思う」**その点では、高度な経験やナレッジで解決できるところはアドバイザーやそれを実現できるメンバー採用を通じて「背中を預けて任せる」をやりつつ、「顧客インサイト・UX構想」などの1wayじゃない不確実性の高いところに集中できるようにしたい。1wayかつ不確実性が高い「マーケット選定・ミッション策定」などは既にある程度意思決定しているので長期目線で常に再考しつつも信じられるものにしていく覚悟が必要。

まとめ

アドバイザー計画

今でも素晴らしいアドバイザーの方に支援いただいている。かける時間が少なくとも、その方々のフィードバックや経験から方針が逸れていないかの担保など凄く大きな意義がある。今後も各役割にアドバイザーに参画いただき組織全体のナレッジと経験の不足部分を補完しながら「最短かつ遠回りのないスタートアップ」を意識していきたい。

現状のアドバイザー